ごえんぼう

2025年01月17日 (金曜日)

 友人を見送った成田空港の大型ビジョンには、燃え盛る神戸の街。その衝撃は毎年1月17日が近づくとよみがえる。今日で30年になる▼観測来初の震度7を記録した阪神・淡路大震災。約63万棟が全半壊し、死者6434人、負傷者は4万3千人を超えた。火災に見舞われた長田区では5千棟近くが全焼。大学の春休みにボランティアで行った際も焦げた臭いが漂っていた▼避難所での炊き出しや子供たちのレクリエーション、倒壊の恐れがない家屋の荷物整理などを手伝った。「家族全員無事です」の張り紙にホッとし、「○○(名前)、●●の避難所にいます」の張り紙を見ては無事を祈った▼当紙の大阪本社の先輩らは徒歩や自転車で駆け付け、翌日も発行。被災企業の状況や物流問題、復興支援の要望などを連日報じた。東日本大震災など、その後の自然災害時も努めているがどうか。自分事として捉え伝える姿勢を忘れまい。