繊維ニュース

学生がビジネスプラン披露

2025年01月22日 (水曜日)

 岡山県の繊維業界に興味を持つ学生などを対象とした産地PRイベント「繊博」の一環で18日、学生がモノ作りのアイデアやビジネスプランを提案する「学生ピッチコンテスト」が倉敷ファッションセンター(岡山県倉敷市)で開かれた。

 独自で考えたビジネスプランのほか、企業が出した課題やテーマに対し、学生がアイデアやプランの提案を行った。

 7チームが出場し、各チーム5分間ずつのプレゼンテーションを行った。倉敷市立短期大学や菅公学生服など、地元大学や繊維企業関係者6人が、社会へ与えるインパクトが大きいかどうか、ユニークな視点と発想があるかどうか、岡山県の繊維産業とシナジーを生み出せるかどうかなどの観点から審査した。

 1位に輝いたのは、桃山学院大学の秋田悠輔さん。求めていたシルエットが手に入る車いすユーザーのためのアパレルブランド「ジ・アダプティーク」についてのビジネスプランが評価された。秋田さんは、明石スクールユニフォームカンパニーの協力を得ながらテーマに取り組んだ。

 繊博は倉敷ファッションフロンティア実行委員会(倉敷市、井原市、岡山県、倉敷市立短期大学、岡山県アパレル工業組合、倉敷ファッションセンターで構成)が主催するオープンファクトリーイベント。繊維業界の担い手となり得る人材の興味や関心につなげることを狙いとし、2019年から開く。今回はオンライン繊維産地ツアー(昨年9月30日~10月11日)、リアル繊維産地ツアー(11月12、15、18、20日)、学生ピッチコンテストの3部構成で開いた。

 同コンテストは今回で2回目となる。この日は30人が来場した。