ごえんぼう
2025年01月23日 (木曜日)
多言語表記が広がっている。空港や地下鉄、都心の商業施設のサインをはじめ、飲食店のメニューも数カ国語の表記が必須になった▼東京都では案内サインの標準化指針を示し、事業者向けに対訳表を整備。インバウンド客を意識した一方で、事業者が独自に翻訳した表記も多いようだ。特に英語、中国語の誤りが散見される▼フランス語圏から来日したファッションデザイナーは、商業施設の名称を見て「フランス語を模した造語」とひと言。商業施設で行われていた「クリスマスマルシェ」の表記を、英語とフランス語が入り交じって「これは変」と指摘した。マルシェだけフランス語である▼ある中国人経営者は「翻訳アプリを使ってコピペしている」と指摘し、地下鉄の緊急避難案内に違和感を覚えたと言う。そういえば、オーダーメードは和製英語で、本来は「カスタムメード」になる。ファッション業界も他人事ではない。