ごえんぼう

2025年01月30日 (木曜日)

 本紙3面で連載中の「アパレルトップインタビュー」で各社共通の質問をしている。一部では、答えたくないであろうセンシティブな質問もぶつけている▼印象的なのは準備した残暑MDが「足りなかった」と率直に認める経営トップが多かったこと。夏が実質5カ月間に及んだ昨年、普通ならば気候変動の影響で「苦戦した」と言いたくもなるが足りなかったと総括した▼価格設定のミスマッチや売れ筋商材の欠品、実需消費における商材の同質化など、その理由はさまざま。もう一度、自社の強みに立ち返る施策が必要だ▼ルックホールディングスの多田和洋社長は「(業界が)実需の服ばかりを意識している」と述べ、強みを消してしまう残暑MDに警鐘を鳴らす。昨秋はロングコートが店頭から消えた。トレンドは短丈ウエアだが、某ブランドの展示会ではたった1型のロングコートに買い付けが集中。ここにヒントがある。