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スタイレム瀧定大阪 全ゾーン拡大狙う

2025年01月31日 (金曜日)

 スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)は欧米向け生地販売で、高級、中級、ファストファッション系という三つのゾーン全てで拡販を狙う。それぞれに見合ったコレクションの体制も整えた。

そのためイタリア、米国、中国、インドなどに置く各拠点同士の連携も深める。

 欧米向け生地販売はこれまで、高級ゾーン向けの「ZEN kiwami」、中高級ゾーン向けの「ZEN」が2本柱だった。

 米沢剛事業本部第一事業部テキスタイル3部部長によると、ZEN kiwamiは日本製にこだわった海外ブランド向けのコレクション。大長(滋賀県東近江市)のシワ加工「近江晒」、特殊な先染め織物、両面パイル、さまざまな高次加工などの付加価値品を取りそろえる。近年は、オーガニック綿の種の選定から綿花栽培、糸の生産までの工程を同社が管理し、高度なトレーサビリティーと農場支援を趣旨とする「オーガニックフィールド」を原料に使うことも多い。ZENは、海外製も含めて同社の各課が取り扱う生地を海外ブランド向けに選別したコレクションで、備蓄機能もセールスポイント。

 ここに、ファストファッション系ブランドの開拓を狙って「アイパレット」という生地コレクションを加える。同コレクションは以前からグループ含めて展開してきたが、このほど欧米向けを担うテキスタイル3部に移管した。

 中国、韓国、インドネシア、インドに置く現地法人が主となり企画・生産するコレクションで、値頃感が最大の特徴。基本的に備蓄はしない。各拠点の連携をさらに深め、英国、ドイツ、米国などのファストファッション系ブランドに拡販していく。

 これら多様な生地の提案の場としては「プルミエール・ヴィジョン」や「ミラノ・ウニカ」といった海外展への継続出展のほか、2023年秋にパリに、24年秋にミラノに開設したショールームも活用する。深く取り組みたいブランドに対しては訪問営業を増やす。

 同社の25年1月期欧米向け生地販売は前期比微増収となる見込み。イタリア向けが苦戦したが、北米、フランス、ベルギー向けなどが伸びた。

 さらなる拡大については「まだまだ余地がある」とし、そのためには「各種認証の取得と短納期化が必須」と強調。「利は川上にあり」との考えの下、産地企業や染色加工場との連携を改めて深めていく。