ごえんぼう
2025年02月03日 (月曜日)
担当的に海外のニュースリリースに触れる機会が増えた。役立ちそうな情報はできるだけ紙面に反映させようと考えているが、日本と海外のリリースには明確な違いがある▼海外のリリースは何かしら美辞麗句ばかりで、自らを「世界的な」「欧州最大の」といった余計な修飾語が多いのだ。本当にそうだろうかと思い調べると、どうもそうではなかったりする▼昨年12月に信州大学で開かれたナノファイバーのベンチャー、ナフィアス(長野県上田市)顧問の熱田二郎氏の講演を思い出した。海外企業は「主張する」傾向が強く「どのような世界観を持っているのか、それを何らかの形で主張している」と▼一方で日本企業は技術などを「説明したがる」傾向にあるようだ。海外へ売るためには「説明では不十分であり、主張することが重要」と熱田氏は話す。国民性といえばそれまでだが、海外へはとにかく強気の主張こそ肝要か。