ごえんぼう

2025年02月12日 (水曜日)

 埼玉県八潮市で1月28日に起きた道路陥没事故。老朽化した下水道管が原因とされるが、陥没した穴が広がり、男性1人が10日午前時点で行方不明のままなど、作業が難航している▼国交省によると、2023年3月末時点の全国の下水道管の総延長は約49万㌔で、標準耐用年数50年を経過した管渠は約3万㌔(7%)。さらに10年後に約9万㌔(19%)、20年後には約20万㌔(40%)に増える▼今から1300年余り前の奈良の平城京。最盛期には10万人以上が暮らし栄えたが、生活排水による汚染が進み、街が糞尿まみれで疫病がはやり、遷都する要因の一つになったとされる。社会のインフラ整備の重要性を再認識させられる▼国内繊維産業のキーインダストリーとされる染色加工業。高度経済成長期の1970年前後に導入された染色加工設備が現役で活躍する工場もある。モノ作りを支える設備の維持、更新が課題になっている。