繊維ニュース

毛工連/受注から納品の流れ解説/輸出基礎講座で

2025年02月14日 (金曜日)

 日本毛織物等工業組合連合会(毛工連)は12日、愛知県一宮市の尾州ファッションデザインセンターで、海外販売の基礎知識を教える講座を開いた。全3回の2回目で、サンプル作成のポイントから着分や現反の受注、代金決済、納品までの具体的な流れを解説した。最終の次回は26日に開く。

 今回も瀧定大阪(現スタイレム瀧定大阪)で常務取締役国際部統括部長だった武藤和芳氏(Muto Planning社長)が講師を務めた。武藤氏は海外から人気のある日本素材として、合繊長繊維や表面変化のある商品などを挙げつつ、「ウールはソフトさよりもハリ感や粗野感。インパクトを与えて商売のきっかけを作ることも大事」と話した。

 展示会などで並べるサンプルは、「自社の顔であり提案」と強調し、「トレンドカラーやサステイナビリティーを取り入れるなど丁寧に作ってほしい。製品でアピールすることも重要」と語った。併せて、サンプルのラベルには会社住所のほか、洗濯の表示マークを付けることが必要とした。

 受注や契約の流れについても解説。セレクトされたサンプルを発送する際には明細書(インボイス)上に「NO COMMERCIAL VALUE」(無償)と明記することが重要とし、「これがないと輸入関税がかかってしまう」と指摘。着分には品質証明書やサステに関する証明書が必要となることや、契約書では支払い条件と納品先の確認を呼び掛けた。

 現反についても、契約書の作成やカットサンプルの発送などのほか、「代金の支払いが後払いの時は保険手続きをした方がよい」と述べた。為替の変動が激しい中での価格の決め方は、「参考価格を提示した上で、最終発送数量と納期が決まった時点で最終価格を出す」とし、「量によって価格が変動することも明記するべき」と語った。