東レ合繊クラスター/災害時用ペットウエア/高視認性など特徴
2025年02月19日 (水曜日)
東レ合繊クラスターのエンドプロダクツ分科会は、このほど横浜市で開催された自然災害対策技術展示会に災害時用のペット(犬)ウエアを紹介した。高視認カラーのハーネスウエアで、災害からペットを守る災害対策ウエアのほか、普段の散歩でも使用できる。
横浜市のパシフィコ横浜で6、7日に開かれた「第29回震災対策技術展」で紹介した。高視認素材を使用したペット用の安心・安全ウエアは市場でもあまり見ない。昨年の同展示会で参考出品したところ興味を示す来場者が多く、製品に改良を加え、今回の展示会で本格提案を図った。
「小型犬用安心ジャケット」(災害時用ペットウエア)は、高視認以外にもさまざまな特徴を付与した。背部分は脱着しやすいよう面ファスナーを採用し、再帰反射テープも用いている。水辺の事故にも対応できるよう浮力材を用い、ウエア表面は撥水(はっすい)加工を施した。
チワワなどのSサイズ小型犬に対応するタイプ―1、ミニチュアダックスフンドなどのMサイズ小型犬向けのタイプ―2を用意した。ウエア裏面に連絡先などを記したメモが収納できる透明ポケットを付けたが、「ポケットの素材が硬いとの指摘があった。いろいろな声を生かしさらに改良を加える」とした。
展示会では、蛍光オレンジと濃色(ブラック)の相反する色味をリバーシブルニットで表現したハンドゲイター・ネックゲイターも紹介した。防寒対策用ニット製品だが、平時と緊急時で使い分けることができる。そのほか、リバーシブルコート・リバーシブルベストなどを展示した。