ごえんぼう 

2025年02月21日 (金曜日)

 ライバルが「いる人」は「いない人」よりも、モチベーションが26%、仕事の満足度が33%、成長の実感度が36%、年収が28%、幸福度が39%“高い”という▼モチベーション研究を専門とする金沢大学の金間大介教授が、20~40代の社会人1200人以上を調査した結果。世界中の関連論文や研究も調べて『ライバルはいるか?』を著し、誰かと競うことの意義を問い直した▼行き過ぎた競争は論外だが、“みんな仲良く”という風潮で「もう一歩の努力が失われた」とし、ライバルを「自分の“現在地”と“ちょっと先の目標”を具体的に示してくれる存在」と重視する。比べて落ち込んだり、嫉妬したりする自身とも向き合い、時には方向転換して成長する▼最大のライバルは自分でも、それだけでは精神論に陥り堂々巡りの恐れがある。ライバルがいなければ「周囲の“ちょっと気になる人”を意識する」ことから始めてみては。