「ザ・メーカーズ・アパレルショー」 注目企業 ②

2025年02月26日 (水曜日)

スキーウエアなど高い専門性

透湿・防水性を追求

大連美思亜服装(東京会場ブース番号A14)

 スキーウエアとアウトドアウエアに特化するメーカー。ラミネート生地を使った中高級スキーウエアを得意とする。従業員は約70人。管理層は日本向けのアパレル生産に約20年従事しており、日本の顧客の品質要求や商習慣を熟知する。

 販売先は日本と欧州の顧客で、日本ブランドが売り上げの9割以上を占める。日本向けは、商社経由と直貿の双方を手掛けている。

 今回展では、高い透湿性と防水性を持つスキーウエアと、3層構造のラミネート生地を使ったアウトドアウエアを訴求する。中高級ゾーンのスポーツ、アウトドアブランドの開拓を狙う。

高性能のサイクリング向け

濰坊新禄林進出口(同C01)

 2006年創業のアパレルメーカー。自社工場の生産アイテムはダウンウエア、サイクリングウエア、ゴルフウエアで、月産能力は3千~4千着。輸出をメインに手掛けている。仕向け地別売り上げ比率は欧州60%、豪州10%、ロシア10%、米国10%、日本10%。

 2024年の輸出額は700万㌦を超えた。3年前に参入した日本市場では、大手アウトドアブランドの開拓を狙っている。

 今回展では、シームテープ使いのサイクリングウエアを打ち出す。イタリアと日本製の高防水透湿生地とシームテープを採用している。編み物と織物を組み合わせ、デザイン性を追求したダウンウエアも紹介する。

ハンドメードのバッグや帽子

莱州俊雅服飾

(同A12)

 14年に設立したバッグと帽子の専門メーカー。山東省煙台にある自社工場の月産能力は、1万個。高い技術力を持つベテラン職人が活躍している。

 売り上げの9割を輸出が占める。主な仕向け地はイタリア、日本、豪州。顧客は欧州ラグジュアリーから日本の若者向けカジュアルブランドまでさまざまだ。

 日本向けは近年、好調を維持している。そのため、日本に営業拠点を設け、さらなる成長を図る構想を持つ。

 原料のラフィアヤシの栽培と加工の拠点を、アフリカに設ける計画もある。

 今回展では、ラフィア素材を使ったハンドメードのバッグと帽子を出展する。