「VIATT2025」/地場ブランド開拓模索/手探りの日系生地商社

2025年03月03日 (月曜日)

 【ホーチミン=岩下祐一】2月26~28日にベトナム・ホーチミン市で開かれた繊維総合展「ベトナム国際アパレルファブリックス&繊維関連技術専門見本市」(VIATT2025)で、日系生地商社は地場ブランドに向け、日本品などのストックサービスを訴求した。各社のベトナム内販は始まったばかりで、手探りが続く。

 スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)は主力の日本に加え、中国、韓国、インド、ベトナムなど、アジア各国で開発する備蓄品を出展した。ベトナム法人は持たず、日本から出張し、現地で営業活動を続ける。地場ブランドは現状、規模が小さく、安い価格帯がほとんどで、有力顧客の数は限られそうだが、「5年、10年後に大きくなるところを今から見つける」(宮地信介・第一事業部テキスタイル3部GMO室室長)。

 宇仁繊維(大阪市中央区)は、現地で好まれるポリエステル使いの光沢感のある無地のサテンなどを打ち出した。昨年の同展に出展したのを機に、内販を強化し、デザイナーズブランドへの販売で成果を上げている。ただし、日本製が使える高価格帯のブランドが少ないことが響き、内販の売り上げ全体は大きく伸びていない。

 ヤギは、日本で備蓄する丸編み地や西陣織などの生地と、それを販売する電子商取引(EC)サイトの紹介に力を入れた。現地法人のヤギベトナムは現在、日本本社向け製品の生産管理をメイン業務とするが、内販を今後強化していく。「ベトナムでもSNSがはやっている。SNS上で運営するブランドの市場が開拓できないか模索中だ」と齋藤央社長は話す。