繊維ニュース

AFF・大阪 日本市場深耕へ

2025年04月09日 (水曜日)

 繊維・ファッションOEM・ODM展示会「AFF・大阪2025春」が8日、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開幕した。会期は10日まで。

 中国や東南アジアから365社が424ブースに集結。素材からアパレル製品、服飾品、ホームテキスタイルなど多様な商品がそろう。米国が大幅に関税を引き上げる中、出展者からは「日本向けのビジネスをしっかり伸ばしていきたい」という声も上がる。

 今回展には大阪開催で初めて「AFFセレクション」エリアを設けた。有力企業を厳選したエリアで、高品質な商品を一堂にそろえる。

 同エリアに出展した煙台綺麗集団は3事業部が連携して参加。大手量販向けの直貿などを手掛ける日本貿易第二事業部は、日本の長い夏に対応し、汗染み防止素材や高い接触冷感素材を訴求する。日本向けの販売は価格要求が厳しいものの、春夏向けの拡大などにより伸びていると言う。

 威海迪尚凱尼時装は得意とするウールコートやコットンTシャツをセレクションエリアで提案した。日本のトレンドに合わせ、薄地や涼感素材をそろえた。米国向けも手掛けるが、ブース担当者は「今は日本のオーダーを最優先している」と話す。

 ヨガ、アウトドアウエアをそろえた瀋陽尼普頓科技はトレンドカラーに加え、竹繊維やリサイクルナイロンなど環境に優しい素材使いを提案。孫程ビジネスマネージャーは「健康と品質を重視する取引先を開拓したい」考えだ。