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ユニチカ/防草シートが採用/次世代太陽電池設置実験で

2025年04月15日 (火曜日)

 ユニチカの防草シートが、福島県で進められているフィルム型ペロブスカイト太陽電池設置実証実験で採用された。防草シートへのフィルム型ペロブスカイト太陽電池設置は国内で初めての試みとなる。

 フィルム型ペロブスカイト太陽電池は、現在の主流であるシリコン系太陽電池と比べて軽量で柔軟性があり、これまで設置が難しかった場所への設置が可能なことから、再生可能エネルギー拡大の有力な選択肢として期待されている。

 福島県が3月からJヴィレッジ(福島県楢葉町)で国内初のペロブスカイト太陽電池地面設置実証実験を開始した。円錐形芝生に設置することで平地の少ない日本で需要が高いと考えられる法面などへの長期安定設置の可能性を評価する。

 この実験にユニチカの防草シートが採用された。雑草がペロブスカイト太陽電池の発電を妨げないようにするため。土砂飛散の発生を防ぐカバーシート設置・施工技術などが評価された。実験では防草機能に加えて安定設置に必要な耐風性能なども検証する。