近藤紡績所/独自糸の色生地を販売/テキスタイルネット通じ
2025年04月23日 (水曜日)
近藤紡績所(名古屋市中区)はこのほど、豊島が運営する生地・副資材卸販売のインターネットモール「テキスタイルネット」で、生地ブランド「KOFY」(コフィー)の販売を始めた。織物、丸編み地などの色生地9品番を揃える。
コフィーは同社が「企画糸」と呼ぶ独自糸の一つ「アルモニコス」を使用した織・編み物。アルモニコスはピマ綿「シルクコット」のサイロコンパクト糸で、毛羽が少なく光沢感が特徴。さらにマーセライズ加工を施して、光沢感を高めたものもあり、生機の販売が先行していた。
今回、テキスタイルネットで販売するのはハイゲージ編み機によるモックロディ、裏毛、ガーゼフライス、ハイゲージ天竺、サテン、コーデュロイ、シアークロスなど。
同社は大町工場(長野県大町市)で開発した独自糸による生地開発を2023年に着手。太番手糸のイメージが強かったが、現在は40、60、80番手糸をはじめ双糸、三子糸を生産するなど細番手糸も手掛ける。同工場には素材開発部を置き、糸開発だけでなく、織布、編み立て、染色など後工程を支援する体制も敷く。生地作りも始めており、昨年は丸編み機10数台を導入した。
企業認知度の向上に加え、独自糸で開発した生地を訴求するため、国内外の各種展示会へ積極的に出展しており、5月14~16日に東京で開催される「トウキョウ・テキスタイル・スコープ2026春夏」にも出展。コフィーはじめ独自糸によるテキスタイルを訴求する。