繊維ニュース

「繊維のまち」アピール

2025年04月30日 (水曜日)

 岡山県倉敷市の「繊維のまち」児島の駅周辺で26、27日、イベントだけの特別価格で繊維製品が手に入る「児島フェス#せんいさい」、国内最大級のデニムイベント「THE DENiM」、岡山県下の特産を集めた飲食ブースが立ち並ぶ「三白市」が開かれた。

 年2回の開催で毎回20万人を超える来場者がある恒例のイベント。当日は、天候にも恵まれ初日の朝から家族連れを中心に多くの来場者が訪れた。

 倉敷市児島産業振興センター(岡山県倉敷市)内の起業家を支援する施設「インキュベーション」に入居するニトニブンノイチの友田かおりさんは児島フェス#せんいさいに出店。「今回で3回目の出店なのでリピーターを獲得したい」と意気込みを語った。

 THE DENiMに出店した縫製の倉敷スタイル(同)の池田修社長代理は、「タイムセールをすると人だかりができて大変盛り上がった」と手応えをつかんだ。

児島スタイルコレクション

 倉敷鷲羽高校(同)と児島中学校(同)、味野中学校(同)の吹奏楽部員が演奏を披露する児島スタイルコレクションも同時開催された。地域の銀行と信用金庫8行からなる「8AN9s」(バンクス)が企画したイベントで、明石スクールユニフォームカンパニーやワークウエア製造卸の寅壱(同)、ジーンズカジュアルウエア製造卸のジョンブル(同)から提供された衣装を着用して部員がパワフルな演奏を披露した。

 味野中学で吹奏楽部長を務めるバリトンサックス奏者の琵琶翔梧さんは、「想像より人が多くて緊張したが、また同じような機会があれば出演したい」と話し、演奏時に着用した寅壱のワークウエアについて「想像していたよりおしゃれで、仕事以外にも着用できそう」と感想を語った。

ジーンズソムリエフェスタ

 倉敷ファッションセンター(同)では、ジーンズソムリエがジーンズやデニム雑貨を販売するブースを構える「ジーンズソムリエフェスタ」も開かれた。国産ジーンズやデニム雑貨製造卸のアイムス(同)、岡山県立倉敷工業高校(同)テキスタイル工学科の生徒などが出店した。縫製の立石用品店(同)の立石佳嗣さんは、「自社のファクトリーブランドを拡販していくきっかけにしたい」と出店の狙いを語った。