台湾の格羅科技/機能性チタン素材を開発/14、15日のパンテキ展で披露
2025年05月01日 (木曜日)
【上海支局】機能性チタン「HyTAMO」(ハイタモ)を手掛ける台湾の格羅科技(ガーミ・テクノロジー)は、14、15日に東京都渋谷区のベルサール渋谷ファーストで開かれる「PANTEXTILES TOKYO2025」(パンテキ展)に出展し、同素材とマイクロカプセル化技術を訴求する。日本での開発と販売のパートナーの開拓を図る。
同社は、2014年に設立されたハイテク企業だ。機能性チタン「ハイタモ」などの研究・用途開発を展開する。
ハイタモは抗菌、抗ウイルス、ホルムアルデヒドなどの総揮発性有機化合物を除去する機能を持ち、繊維や塗料、建材など液体と固体双方の状態で効果を発揮する。繊維はポリエステル、ナイロン、ポリプロピレンとコンパウンドできる。
この2年間、東アジアと欧米各国市場への浸透を進めている。繊維分野では、カーテンやソファー、タオルなどのホームテキスタイル、アウトドアウエアやファッション向けの服地、マスクなどの衛生用品に採用。医療分野では、防護服や病床用素材、医療機器のコーティング、消毒用途で導入が進む。グリーンビルディング分野は、内外壁の塗料や各種建材への採用を推進している。
ハイタモは、米国食品医薬品局(FDA)や米国パーソナルケア製品評議会、日本のボーケンなど、多くの国のさまざまな国際認証を取得し、高い効果と安全性が認められている。
今回展では、ハイタモに加え、独自のマイクロカプセル化技術「ヘルス・キャップス」を活用した機能素材もアピールする。同技術は、生地に心地よい香りを付加できるほか、肌に優しい栄養素を放出することで製品の着用者の快適性を高め、健康を促進する効果が期待できる。