生地商社の直近業績/「過去最高」が数社/海外向けがけん引役に
2025年05月02日 (金曜日)
生地商社の直近業績は、減収や減益という苦戦傾向が一部で見られるものの、全体的には堅調と言え、売上高や利益で「過去最高」を更新する企業も幾つかあった。先行きについては「不透明」で一致する。(吉田武史)
スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)の2025年1月期グループ決算は、売上高が前期比7・2%増の849億円、売上総利益が7・2%増の172億円、営業利益が10・1%増の50億300万円となり、営業利益は01年の分社以降最高を更新した。国内向け生地販売は微減収だったが海外向けと製品が伸びた。単体決算も増収増益だった。
輸出が売り上げの90%以上を占めるデビス(大阪市中央区)の24年12月期単体売上高は、前期比40・6%増の149億円と大きく拡大した。欧州向けのみ苦戦したが、米国向けやアジア向けなどが軒並み伸びた。22年12月期にも売り上げを倍増させており、この3年で驚異の急成長を遂げている。
川越政(同)の25年3月期単体売上高は、前期比20・9%増の41億8700万円で4期連続の増収となった。国内外向け生地販売、製品OEM/ODMいずれも増収だった。営業利益も19・2%増で、売上高、営業利益ともに創業以来の過去最高を更新した。
柴屋(同)の25年1月期単体売上高は2・8%増の32億9400万円となり、営業利益、経常利益も増加した。増収は8期連続。
宇仁繊維(同)の24年9月~25年3月の単体売上高は前年同期比4%増で推移した。輸出は伸ばせていないが、国内大手ブランドとの取り組み深耕やメンズ向けの拡大などが増収の理由だ。
北高(同)の25年1月期単体売上高は8・6%増の27億8300万円と大きく伸びた。特に米向けや東アジア向けなど輸出が伸び、国内向けも拡大した。
コスモテキスタイル(同)の25年3月期単体決算は、微増収微増益と堅調だった。
中国法人を含めた双日ファッション(同)の25年3月期は、売上高は横ばいだったが、利益は微増だった。
瀧定名古屋(名古屋市中区)の25年1月期単体決算は売上高が612億円で3・1%の減収だったものの、営業利益が83・4%増の19億9700万円、経常利益が47・9%増の27億2300万円、純利益が32・6%増の16億6300万円と大幅増益を達成した。
今年の商況見通しについては各社トップが米国による相互関税問題などを受けて「不透明」と口をそろえるが、「変化は好機」との前向きな指摘も見られる。





