ごえんぼう
2025年05月08日 (木曜日)
筆者が毎日利用する東京地下鉄(東京メトロ)がホテル事業に参入する。自社ブランドを立ち上げ、東京都内の沿線沿いにホテルを展開すると言う▼事業の多角化を推進し、旅客運輸収入に偏っていた収益体制を改める。首都圏の私鉄各社でもホテル事業は堅調で、東京地下鉄も時流に乗った形だ。いわゆる「事業領域の拡大」を進め、持続的な成長をステークホルダーに示す▼こうした戦略は大手アパレル企業でも主流になってきた。人口減少や少子高齢化の環境下で、アパレルの売り上げに頼った戦略では限界がある。旺盛な消費意欲を見せる東南アジアへの進出や服飾雑貨の強化、アパレルから派生した周辺アイテムの強化を急ぐ▼詳細は今月中旬の1面に掲載する。不採算事業の統廃合を経て、自社の強みをどう生かすのか。アパレルにおける国内の競合は多く、許された時間は少ない。スピード感がシェア獲得の鍵を握る。