繊維ニュース

和歌山ニット商工協組青年部会/未来の糸で作るニット/万博で技術力発信

2025年05月08日 (木曜日)

 和歌山ニット商工業協同組合の青年部会は4月30日~5月3日、大阪・関西万博の和歌山県ブースで、未来の糸をテーマにしたTシャツやスエットパーカを発信した。メンズファッション雑誌「ビギン」との共同企画「和歌山大莫小」のプロジェクトとして、和歌山ニッターや染色加工場11社が参加した。

 製品には、東洋紡せんいのリサイクル綿糸「さいくるこっと」とSpiber(スパイバー、山形県鶴岡市)の構造タンパク質繊維「ブリュード・プロテイン」を使用。いずれも環境負荷低減や持続可能性に貢献する素材で、万博の掲げる「いのち輝く未来社会のデザイン」をファッションで具現化した。

 Tシャツとスエットパーカは共通デザインで黒色に統一。各社が独自で開発した生地の個性が際立つ展示構成によって、来場者は製品を手に取り、生地の違いを実感していた。同青年部会は「万博を契機に和歌山ニットの持つ技術力と、持続可能なモノ作りを世界に発信していきたい」と話した。

 同展の製品は、ビギンの公式オンラインストア「ビギンマーケット」でも販売される。価格は、Tシャツ1万2100~5万600円、スエットパーカ2万2千~6万4900円。