繊維ニュース

シキボウ/繊維は7期ぶりの黒字転換/中東向け生地輸出拡大などで

2025年05月14日 (水曜日)

 シキボウの2025年3月期連結決算は、売上高390億円(前期比1・0%増)、営業利益13億4600万円(5・8%減)、経常利益10億4700万円(20・8%減)、純利益9億1400万円(14・2%増)だった。繊維部門は中東民族衣装向け生地輸出の拡大、ユニフォーム地の販売好調によって、7期ぶりに黒字化した。

 繊維部門は売上高201億円(1・4%増)、営業利益2億4200万円(前期は2億7700万円の営業損失)。中東向け輸出が大幅に増益となったほか、グループのふとん地製造卸・丸ホームテキスタイルの新規商権獲得、紡績のナイガイテキスタイルの別注比率上昇が貢献した。ユニフォームも不採算取引からの撤退を進める一方、アパレルの在庫調整が一段落し、受注が回復。高通気生地「アゼック」を中心に企業別注ユニフォーム向けなどが健闘した。

 今期は売上高410億円(4・9%増)、営業利益13億円(3・5%減)、経常利益10億円(4・5%減)、純利益7億円(23・4%減)を計画。繊維部門は売上高210億円(4・0%増)、営業利益3億5千万円(44・6%増)を計画する。