ユニチカ/営業・経常ベースは黒字回復/繊維は赤字縮小
2025年05月15日 (木曜日)
ユニチカの2025年3月期連結決算は売上高1264億円(前期比6・8%増)、営業利益58億5100万円(前期は24億7500万円の損失)、経常利益46億9300万円(同10億1400万円の損失)と営業・経常ベースで黒字を回復した。事業再生計画による構造改善費用(固定資産の減損など)393億円を特別損失に計上したことなどで純損失242億円(同54億4300万円の損失)となった。
機能資材事業は売上高370億円(8・3%増)、営業利益2億9800万円(前期は24億7800万円の損失)と黒字浮上した。不織布はフィルターやスキンケア向けを中心に販売が回復し、価格改定の効果もあって赤字が縮小した。産業用繊維はポリエステル短繊維が堅調。ポリエステル高強力糸ともに価格改定の効果で赤字が縮小した。
繊維事業は売上高339億円(2・8%増)、営業損失3億5700万円(同5億2300万円の損失)と赤字が縮小した。衣料繊維はユニフォーム分野が堅調。スポーツと寝装分野は苦戦した。デニム生地の輸出は回復した。産業資材は生活関連用品が堅調だった。
今期業績は事業再生計画実行中のため現時点では未定とする。