繊維ニュース

江蘇省輸出商品展 対日に活路見いだす

2025年05月21日 (水曜日)

 「第26回中国江蘇省輸出商品展示会」が20日、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開幕した。日用品・ギフト、ホームファブリック、アパレル、靴・帽子、アウトドア用品、ペット用品、小型家電、新エネルギー応用製品など全226ブースが対日貿易拡大に向けて商談する。22日まで。

 東海県恒業服飾は同展には初出展で、対日貿易実績もない。自社工場を保有しながら中国国内向け、欧州向けの縫製品OEM/ODMを展開している。メンズスーツ、スポーツウエア、ユニフォーム、インナー、カットソー、婦人服など生産品種は多岐にわたり、年産能力は約300万枚。デザイン機能も持ち、自社ブランドも展開する。対日貿易に際してはスポーツ系でビジネスの機会をうかがっており、スピードと品質を強みに商談を進める。

 江陰市協和針織も初出展で、対日実績もない。国内向けと欧州向けのニット製品や織物製品のOEM/ODMを手掛ける。「OEMだけでは将来が見えない」として自社ブランドの展開を予定するとともに、対日ビジネスを是が非でも始めたい意向だ。「支払いの面などで日本は信頼できるイメージがある」とも話す。コスト計算も入念に行った結果、「対日でやっていける自信が100%得られた」と言う。