生地輸出連載 悲願達成に向けて②/コスモテキスタイル 取締役東京支店長 営業3部部長 中井純一氏

2025年05月27日 (火曜日)

海外展参加を積極化

――生地輸出事業の現状を。

 当社が本格的に生地輸出に取り組み始めたのはここ5年ほどのことです。輸出売り上げはアパレル向け生地販売部門の約20%とまだまだ小さな規模ですが、着実に伸びてきています。商社経由の間接輸出が多いのですが、一部現地ブランドとの直接取引もあります。社員のスキルアップのためにも直接輸出には積極的にトライしていきたいですね。

――販売実績のある国や展示会出展は。

 中国、韓国、欧州、米国などで実績を積んでいます。イタリアの「ミラノ・ウニカ」には共同出展の形で出ており、他に中国の「インターテキスタイル上海」、韓国の「プレビューインソウル」、米国の「L.Aテキスタイルショー」などに出展しています。いったんスキップすることなどもありますが、今後も海外展には積極出展していきます。フランスの「プルミエール・ヴィジョン・パリ」への出展も検討しています。

――当面の目標は。

 とりあえずの目標はアパレル向け生地販売部門における輸出の比率を現状の20%から30%に引き上げることです。国内アパレル向けを維持拡大させつつ、という形が理想です。まずは欧州向けを優先的に開拓していく考えです。

――課題は。

 まだまだ伸び代はあるとみていますが、欧州のブランドなどから認証を求められることが増えたことが頭の痛い問題です。日本は分業で成り立っており、どこがお金を出して認証を取るのかという問題が付きまといますからね。

 納期問題もネックです。染工場の納期が以前のように30日であればもっと伸ばせたという悔しさがあります。

――それを補完する備蓄機能をお持ちです。

 備蓄機能は当社の特徴の一つです。別注もありますが、基本は備蓄生地。時代背景的に大口の別注を一から発注できるアパレルが減っているのだと思います。手間はかかりますが、小刻みに積み重ねていくのが当社の手法であり強みです。

(毎週月、火曜日に掲載)