バートル25秋冬 重厚ながらも軽やか
2025年05月29日 (木曜日)
ワークウエア製造卸のバートル(広島県府中市)は、25秋冬向けに防寒対応の5060シリーズを打ち出す。重厚感のあるルックスながら軽量で動きやすく、スタイリッシュなデザインが特徴。
店頭価格はブルゾンで4500円程度を見込み、手に取りやすい価格帯も魅力だ。大崎諭一社長は「今シーズンの主力として10万点の生産を狙える商品に育てたい」と意気込む。
5060シリーズは、ブルゾン、ベスト、パンツの3アイテムで構成。防風・軽量・ウオッシャブルの三拍子をそろえた、秋冬向けの目玉商品となる。素材には、強撥水(はっすい)加工と防風ラミネート加工を施したポリエステル100%の軽量マイクロソフトシェルを採用。見た目の重厚さに反して軽やかな着心地を実現した。
家庭用洗濯にも対応するウオッシャブル機能を備える。ウエアやパンツの裾裏には「水抜き」と呼ばれる機構を設け、洗濯後に水が抜けやすくなるように工夫した。店頭価格は、ベストで3900円、パンツで4500円程度を想定。
軽防寒の3250シリーズも同様のマイクロソフトシェル素材を使用。ライニングに保温性のあるホットメッシュを採用し、適度な温かさを確保した。
もう一つの主力商品として、セットアップ企画の1911シリーズを開発。東レのバイオ由来ポリエステル「エコディア」を使用し、伸長率25%の2重織ストレッチツイルを採用した。耐ピリング性と帯電防止性能(JIST8118適合)も兼ね備えており、快適性と機能性を両立する。「火を使う現場以外全てへ提案できる」として10万点以上の販売を目標にする。
このほか、高強力ナイロン「コーデュラ」を使用したポンチ素材の851シリーズや、伸長率40%以上の綿ストレッチ素材を使ったコンプレッションウエアなど、多彩な新商品を投入。カラーでは人気になりつつある、同社ならではの「ストームグレー」の色を新商品の多くに採用した。
上半期(2024年12月~25年5月)は、新物流拠点「キャンプバートル」への移行に伴う混乱があったものの、前年同期比10%の増収となる見通し。5月は気温が高かったこともあり、夏物の販売は「順調な滑り出し」(大崎社長)となった。下半期も「10%超(の増収)を確保したい」としている。