ごえんぼう

2025年05月30日 (金曜日)

 早めに出勤する日に、ごみを拾いながら駅へ向かう人を見掛ける。ビニル手袋をはめ、吸い殻やティッシュなどを拾う。小さくお礼を言って駅へ急ぐ▼なくならないポイ捨て。今日5月30日「ごみゼロの日」のきっかけもポイ捨てだった。豊橋市自然遊歩道での観光客増加とともに急増したポイ捨て改善のため、50年前に同市で始まり、全国に広がったといわれる▼環境省によると、2023年度のごみ総排出量は3897万㌧。13年度以降減少傾向で、10年前より535万㌧減った。容器・包装の削減、資源の有効活用といった企業施策、フリマアプリなども寄与しているだろう▼だがこの10年間、リサイクル率は20%前後と横ばい状態。リユース、補修、リサイクル、アップサイクルが進む衣料品も65%は廃棄されている。衣料品廃棄ゼロへ“企画・生産・販売・購入”全ての段階で、意識を含むより一層の変革が求められる。