『AFF 東京2025夏』出展企業ピックアップ③

2025年06月02日 (月曜日)

差別化、コスパ、機能性追求

ピマコットン使いのTシャツ/杭州振颺時裝

 2022年創業のアパレル貿易会社。差別化した編み物製衣類を取り扱う。立体に見えるプリントや難度の高い刺しゅう加工などの後加工に注力する。輸出がメインで、仕向け地は米国やイスラエル、フランス、スイス、ドイツなど。

 今回展の出展を機に、日本市場の開拓を始める。独自性の高いハイエンドの製品とサービス力で、開拓を軌道に乗せていく考えだ。

 初出展の今回は、形状記憶性が高い100番手のピマコットンとシルクの混紡糸や、細番手メリノウール、ヘンプ使いのTシャツを出展する。独自技術で模倣が難しい立体に見えるプリント加工も紹介する。

ハイゲージの丸編み地/佛山市新盛針織

 2020年設立のハイゲージを得意とする丸編み地メーカー。日本とドイツ製の丸編み機200台を導入し、ホームウエアからポロシャツ、Tシャツ、ビジネスシャツ、スポーツウエア向けまで幅広い丸編み地を生産する。素材は機能性を持つ天然素材が中心。

 これまで中国内販を主力に手掛けてきたが、価格競争が激化していることから、今後は海外のハイエンド市場にシフトしていく考えだ。その取っ掛かりとして、今回展に出展する。

 初参加の今回は、ハイゲージのビジネスシャツ向け丸編み地を前面に打ち出す。ノーアイロンシャツで、シワになりにくい点やストレッチ性の高さを訴求する。

広西工場でデニム地生産/佛山市澳紡紡織

 2011年に設立されたデニム地メーカー。織機162台、加工機150台を導入する既存工場では、毎月約400万㍍を生産している。広西チワン族自治区玉林で現在、新工場を建設中で、第1期(染工場)が稼働を始めた。年内に第2期(織布工場)も生産に乗り出す。

 4ウエーストレッチや機能素材、綿・麻混紡糸使いなどのバラエティー豊かなデニム地を手掛けている。中国内販と輸出の双方を展開。輸出のメイン顧客は、欧米や日本、韓国のブランドだ。

 初出展の今回は、抗菌消臭、冷感保温などの機能性を持つデニムと、セルビッヂデニムを訴求する。

ファストファッションを縫製/東莞創点服裝

 2014年創業の貿易一貫の縫製会社。三つの自社工場の従業員数は計600人で、セーターを含めた編み物製衣類と、織物製衣類のフルアイテムを生産する。加えてパタンナー60人強がおり、パターン制作を迅速に行っている。

 輸出に特化しており、最大の顧客は欧州の大手ファストファッションブランドだ。日本向けの24年取扱高は約200万㌦。数年後に500万㌦に拡大する計画を持つ。

 初出展の今回はセーター、カーディガン、ワンピース、スーツを出展する。綿、リネン、ウールなどの天然素材使いを打ち出す。

コスパ高い編み物製衣類/蘇州工業園区恒昌紡織

 2001年に設立された編み物製カジュアルウエアメーカー。従業員数は243人で、編み立てから縫製まで一貫で手掛けている。

 高品質かつ低価格な製品を提供することに力を入れている。輸出がメインで、取扱高の仕向け地別構成比は70%、欧米30%。

 メイン市場の日本では、東京に事務所を置き、直貿を展開している。年間取扱高は、約1千万㌦だ。

 5回目の出展となる今回は、メンズTシャツ、レディースパンツ、機能性を追求したキッズウエアを出展する。