『AFF 東京2025夏』出展企業ピックアップ④
2025年06月03日 (火曜日)
自社工場でQR、納期対応
日本特化の編み物製衣類/青島希凱国際貿易
2016年創業の編み地製衣類のメーカー兼商社。日本向けを専門に手掛ける。アイテム別売り上げ比率は、編み地製が95%、編み地と織物製のドッキングが5%。生地開発力が高いことが特徴で、毎年1千デザイン以上開発。自社工場を生かしたQRに、品質が安定している点も強みと自負する。顧客は、大手カジュアルブランドやセレクトショップなど。
商社経由と直貿の双方を展開する。24年取扱高は3500万㌦で、前年実績を大幅に上回った。
5回目となる今回展では、バラエティー豊かな編み物製衣類を出展する。サステイナブル素材使いや、トレンドを反映した生地使いを訴求する。
靴下と日焼け防止製品/寧波浩宇針織
2000年に設立された靴下や日焼け防止用のアパレル、雑貨などの編み物製品メーカー。浙江省寧波の自社工場の月産能力は、靴下ベースで約120万足。日本向けが中心で、売り上げの85%を占める。
日本向けは、直貿と商社経由の2本立てで展開。価格競争が激化する中、商品の改善や新しい素材を採用することで生き残りを図っている。既存の主力アイテムである靴下に加え、雑貨などの新規開拓を図っているところだ。
今回展では、機能性を持つ靴下と、日焼け防止のジャケットや腕カバー、マスクなどを出展する。日焼け防止製品は紫外線の遮断性が高く、涼感や吸水速乾などの機能を持つ。
衣類とバッグなど雑貨展開/南通正越国際貿易
2023年に設立されたアパレルが主力のメーカー兼商社。織物製と編み物製のレディースとメンズ、キッズのファッション衣料全般を生産する。輸出が主力で、取扱高の仕向け地別比率は日本70%、欧米30%。
生地は、市場物などの現物品とバイオーダー品の双方に対応している。CADによるパターン作成、裁断、縫製、仕上げまでを一貫で手掛ける。自社工場と協力工場を使い分け、顧客のさまざまな要求に応える。かばんやペットウエア、ベルト、アクセサリー、縫いぐるみなどの生産も請け負っている。
5回目の今回展では、アパレルとバッグをアピールする。
南通と河南工場で縫製/南通●(草かんむり+歩)楽進出口
2014年創業のアパレルメーカー兼商社。編み物製と織物製双方を使ったカジュアルウエアを取り扱う。江蘇省南通にある自社工場では、手の込んだ高級品や小ロット、短納期ニーズに対応。価格競争力のある河南省の工場では、大ロットを生産している。
輸出がメインで、取扱高の60%が日本、40%が欧米向けだ。日本向けは従来、商社経由で手掛けていたが、ここ数年価格要求がさらに高まったことに対応し、直貿を強化している。
現在は米国の「相互関税」が響き、米国向け生産がストップ。そのため、日本市場の深耕に注力する。
3回目となる今回展では、冷感や撥水(はっすい)などの機能性のある生地を使ったゴルフウエアやヨガウエアを訴求する。
シルケット加工の編み物/広東匯棉紡織
2014年に設立されたメーカー兼商社。高級な編み物と、編み物製衣類を取り扱っている。自社工場は広東省中山と同省佛山で、月産能力は1200㌧。シルク調の綿使いやハイゲージの編み物の開発と生産を得意とする。
中国内販と輸出の双方を手掛けている。主な仕向け地は、イタリア、日本、ベトナム、イスラエル。主な顧客は国内のメンズブランドや、海外のストリートファッションとオーダーメードブランド。
日本向けの生地と製品は、商社経由で最終顧客のブランドに販売している。
初出展の今回は、綿を使ったシルケット加工の編み物や、抗菌、吸湿速乾などの機能素材使いを打ち出す。
(おわり)