繊維ニュース

スタイレム シモムラと合弁会社設立

2025年06月04日 (水曜日)

 スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)は3日、糸加工のシモムラ(石川県小松市)と合弁会社WS(同宝達志水町)を設立したと発表した。糸の前準備や撚糸工程のボトルネック解消が狙い。

 設立は2024年11月14日で、資本金は1千万円。出資比率は非公表ながらスタイレム瀧定大阪が過半を占める。今年中の稼働を目指して順次、撚糸の前工程機、撚糸機、各種糸加工機を購入・敷設中と言う。

 社長にはスタイレム瀧定大阪テキスタイル1部SCM推進室の大澤俊彦氏が出向して就いた。シモムラからも複数人が出向しており、設備導入に伴い、新規採用も行う。

 北陸産地では近年、生産者の高齢化や後継者不足などによる生産数量の減少やリードタイムの長期化が顕在化しており、特に糸の前準備工程や撚糸工程がボトルネックになっていた。

 スタイレム瀧定大阪は従来から撚糸や糸加工を施した差別化生地を国内外に販売しており、その安定供給が課題になっていた。「WSを通じてシモムラと協働し、産地の技術継承や人材育成を図り、モノ作りの知見を深めていくことでさまざまな付加価値の高い商品開発を進めていく」とする。

 スタイレム瀧定大阪は5月23日に尾州産地の織布工場、小塚毛織(愛知県一宮市)と合弁会社カナーレジャパン設立を発表したように、モノ作りへの直接投資に意欲を示している。