A+A2025 出展企業は2200社超に
2025年06月04日 (水曜日)
11月4~7日にドイツ・デュッセルドルフで世界最大規模の労働安全・衛生分野の見本市「A+A2025 国際労働安全衛生展」(メッセ・デュッセルドルフ主催)が開かれる。テーマは「PeopleMatter(人こそが重要)」。会期中は世界的な大手企業からスタートアップまで2200社を超える出展企業が集う。
サステイナビリティーやデジタル化、ニューワーク(新しい働き方)に明確な焦点を当てた、最新の製品とソリューションが並ぶ。
A+Aは隔年で開かれ、世界各地のユニフォームやPPE(個人防護具)、ワークシューズ、手袋、アシストスーツ(AS)などのメーカーが参加。前回の2023年開催の「A+A2023」では58カ国・地域から2196の出展があり、141カ国・地域から6万2265人が来場した。今回のA+Aでは前回を上回る規模が見込まれ、ASやスマートPPE、AI(人工知能)によるリスク分析技術、VR(仮想現実)を活用した安全教育など、最新技術や製品を披露する。
特に注目を集めそうなのが、次世代の企業ユニフォームで構成される「コーポレートウエア&ワークウエア」のゾーン。近年、ワークウエアのニーズは多様化しており、リサイクル素材を使用したサステ製品や、センサーを内蔵したウエアラブル型のスマート繊維、性別にとらわれないジェンダーニュートラルなデザインなどが増加。こうしたウエアの展示に加え、専用ステージでのファッションショーも実施され、機能性・安全性・デザイン性を兼ね備えたウエアを実演形式で紹介する。
共催イベントの国際会議「A+Aコングレス2025」では、持続可能な働き方や気候変動への適応、メンタルヘルス、SME(中小企業)向けの予防戦略などをテーマに取り上げる。
2回目の開催となる「ウェアラコン・ヨーロッパ」では、ASを中心としたウエアラブルロボット工学に焦点を当てた専門セッションを展開。プロフェッショナル向けの将来展望も取り上げ、内容を拡充する。
さらに、「トレンドフォーラム」や、ドイツ連邦経済・気候保護省が支援する若手起業家支援ブース「ヤング・イノベーターズ」など、多彩なプログラムも展開。未来の働き方を共に創り出すための実践的なヒントと人脈がA+Aに集結する。
日本から30社参加予定
A+A2025には、欧州現地法人からの出展を含め、日本から30社が参加を予定している。2日時点で発表されている出展企業は以下の通り。
アルケリス、Asahicho、アトム、バートル、ディクマント大阪、富士グローブ、ガステック、ハンボ、原田産業、イノフィス、リベルタ、MNインターファッション、ネクストワーカーズ、パイフォトニクス、重松製作所、柴田科学、スリーライク、東和コーポレーション、ヴァーゴウェーブ、ヤギ、東レ、テイジン・アラミド、ショーワグローブ、島田商事、理研計器、YKK、ヤマツネ、モリト、JUKI、カネカ
キャンセル待ちによって今後さらに参加企業が増える可能性もある。