クラレ/ポリ長生産を来年末で終了/関連製品の販売は継続
2025年06月05日 (木曜日)
クラレは、子会社のクラレ西条でのポリエステル長繊維の生産終了を決めた。ポリエステル樹脂の生産も撤退する。市場環境の変化や設備老朽化による維持更新費用の増加などから事業継続可能な収益の確保が難しいと判断した。2026年12月末までに生産を終了する。関連製品の販売については継続する。
生産終了を決定したのは、ポリエステル長繊維「クラベラ」、繊維用ポリエステル樹脂、成形用ポリエステル樹脂「クラペット」。繊維用ポリエステル樹脂の一部銘柄については、25年12月末で生産を終える予定。クラペットは26年12月末で生産と販売の両方を終了する。
ポリエステル長繊維は、OEM調達を行い、生産終了後も子会社のクラレトレーディングでの原糸・生地・縫製品の販売を継続する(原糸の一部銘柄は販売終了)。ポリエステル短繊維は、倉敷事業所で生産する関連製品の販売を続ける。
長繊維用ポリエステル樹脂の生産およびクラベラの生産・販売は1969年に開始した。クラペットは、87年から生産・販売を行っている。ポリエステル長繊維の生産能力は年間1万トン、ポリエステル短繊維の生産能力は同1万2千トン。