米バイオベンチャーと提携/東洋紡
2025年06月06日 (金曜日)
東洋紡はこのほど、米国のバイオベンチャー企業であるDMCバイオテクノロジーズ(DMC社)と“バイオものづくり”に関する共同開発契約を結んだ。今後、合成生物学技術を応用し、両社で汎用プラスチックの原料となるサステイナブル基幹化合物の開発・商業化を目指す。
“バイオものづくり”は、遺伝子技術を活用して微生物や植物の細胞から有用な目的物質を生産する新しいテクノロジー。従来の化石資源を原料とした科学的な製造プロセスと異なり、多段階の化学反応を必要としないことや、自然条件下での製造が可能なことから、温室効果ガス削減や化石資源使用量の削減に寄与するとして期待が高まっている。
東洋紡は2022年にDMC社に出資しており、今回の共同開発契約締結で、高効率な生産が可能なサステイナブル基幹化合物の開発と商業化を加速させる。将来的には環境負荷の低いバイオマス由来基幹化合物をフィルムなどプラスチック製品の原料として活用することを目指す。