繊維ニュース

九州ワーク/独自のセットアップ販売/涼しさと安全性を両立

2025年06月06日 (金曜日)

 ユニフォーム販売の九州ワーク(長崎県佐世保市)は25春夏向けに、涼しさと安全性を両立する生地「シャミランバイオライトフィックス」を採用したセットアップを先行販売する。納所佳民社長が発案し、東レとTSデザイン(広島県福山市)と共同で開発した。

 現在、コンプレッションウエアを着用するコーディネートが夏の主流となっているが、突起物などから身を守る必要がある作業現場では安全性の懸念がある。

 そこで、経糸に高強度で通気性も高い「シャミラン」、緯糸に人の動きに追従する伸縮性を持つ「ライトフィックス」を使った生地を開発。植物由来合成繊維「エコディア」も採用することで、環境にも配慮した。吸汗速乾性に優れる「セオアルファ」によって、水を吸わないポリエステルの欠点を補った。

 納所社長は、「以前からシャミランを使い、涼しく安全なワークウエアを作りたいという思いがあった」と言う。伸縮性を持たないシャミランに、ライトフィックスを加えることで実用性の高いワークウエアが実現した。

 ジャケットとパンツ、カーゴパンツのセットアップで、色は、シルバーグレー、チャコールグレー、ネービー、セージグリーン、バーガンディ。参考小売価格は、ジャケット1万4080円、パンツ1万560円、カーゴパンツ1万1220円。

〈研修会を開催〉

 九州ワークはこのほど、ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート(長崎市)で「第30回九州ワーク研修会」を開いた。ユニフォームメーカーなど68社134人が出席した。

 研修会では納所佳民社長から、前期業績の結果と今期の計画、長崎支店分社化と九州ワーク長崎本社の新設について説明があった。併せて、東レとTSデザイン(広島県福山市)と共同で開発した、涼しく安全面に配慮した新素材の開発と製品化について発表した。

 同社が制服を納入した長崎スタジアムシティ(同)の見学と改装した九州ワーク長崎本社内覧会も実施した。