繊維ニュース

日本繊維機械学会/“革新の分岐点”目指す/村田機械・村田社長が講演

2025年06月10日 (火曜日)

 日本衣料管理協会は6日、都内で「第50回社員総会」を開き、2024年度の事業と決算、25年度の事業計画と予算案を承認した。今年度も主力事業である衣料管理士(TA)、繊維製品品質管理士(TES)の受験推進、資格者の育成に努める。

 任期満了に伴う役員改選で再任された島﨑恒藏会長は、「新型コロナウイルス禍から回復してきたが、国内外とも諸問題に翻弄(ほんろう)され、繊維ファッション産業も影響を受けている。足場をしっかり固め活動していきたい」と話した。

 国民の健全な衣生活のため両資格事業を推進する同協会。学生を対象としたTAは少子化などの影響でTA認定校が減り、繊維業界全体のシュリンクによってTESの出願者数も減少傾向の中、TAでは高校や大学、TESでは企業・団体への広報活動を強め、24年度は前年比横ばいから微増と持ち直した。

 TESでは今年度新たにウェブ申請を導入し、利便性を向上。5月末時点の出願者数は1453人と前年を上回る(試験は7月13日)。次年度以降に向け、TES試験参考テキストを改訂し、10月をめどに発行予定。JIS規格改訂の反映や事故事例の見直しなど修正を加える。TA同士の交流やTES会活動も活発化させる。

 役員改選では、島﨑会長のほか、副会長の藤田雅夫氏、永野暁氏も再任。京都女子大学家政学部の榎本雅穗教授、繊維評価技術協議会の太田聡専務理事、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会の米山眞梨子氏、東京家政大学家政学部教授の濱田仁美氏が新たな理事に選任された。