佐川急便、ミズノ、帝人フロンティア/ユニフォーム水平リサイクルの試験運用を開始
2025年06月11日 (水曜日)
佐川急便とミズノ、帝人フロンティアの3社は、佐川急便の使用済みユニフォームを水平リサイクルする「資源循環スキーム」の試験運用を開始した。実効性や品質、安全性などを確認する実証フェーズとして取り組み、物流現場での着用試験や検証を進める。
佐川急便の「環境理念・環境方針」に基づく活動、ミズノが持つ製品設計や広域認定事業者としてノウハウ、帝人フロンティアのポリエステルリサイクルなどの知見を融合する。物流業界では先進的とされる完全循環型リサイクルの運用によってサステイナブル社会実現の一歩としたい考えだ。
佐川急便は、ユニフォームを環境に配慮した仕様に変更するとともに、使用済みポロシャツユニフォームの安定的供給の検討を行う。また、着用状況や着心地、機能性などについてフィードバックも実施する。
佐川急便にユニフォームを提供してきたミズノは、ポロシャツユニフォームを100%ポリエステル製(副資材含む)とし、リサイクル素材を使用した製品設計、機能性のアップデートを実施。同時に使用済みユニフォームの回収の効率化を図る。
帝人フロンティアは、佐川急便のユニフォーム向けにリサイクル素材を提供し、回収された使用済みユニフォームをケミカルリサイクルによってポリエステル原料に再資源化する。さらに効率の良い繊維to繊維システムの構築の検討、リサイクル素材を使用した高機能品の開発を行う。