明石S.U.C./メディカル向けで営業力強化/新ブランドでユーザー開拓
2025年06月12日 (木曜日)
明石スクールユニフォームカンパニー(明石S.U.C.)は下半期(2025年7~12月)、メディカル・介護向けで営業力を強化する。今年打ち出した新ブランドの「ロハピ」では、これまでとは違ったユーザー層を開拓する。
上半期(25年1~6月)の、企業向けユニフォームを扱うアクティブチャレンジ部の売上高は、前年に大型物件の獲得があったものの、前年同期比横ばいと健闘した。主力の「ルコックスポルティフ」がブランド力に加え、スポーツブランドならではの機能性とデザイン性が融合する強みが顧客に支持されている。
下半期に向けては営業力を強化する。学生服向けの営業担当もメディカル・介護向けの営業を担うなど、会社全体で病院案件を取っていく体制になった。伊藤良太営業本部プランニング部長兼AC企画課長は「獲得事例を共有しながら、営業力を高めていく」と話す。
今年発表したロハピは、ナチュラルカラーを取り入れた柔らかなデザインが特徴のブランド。素材の原料に再生PETを採用するなど、環境配慮にもこだわる。2月に開かれた介護用品展、「ケアテックス東京」で初披露した後、学会などでPRを進めている。スポーツテイストのルコックスポルティフでは攻められなかったユーザー層を開拓する。
新素材の開発も視野に入れる。ルコックスポルティフに採用する「シルキートリコット」生地は、薄く軽量で防透性も備える機能性の高さから高評価を得る。ただ、近年は夏に記録的な猛暑が続き、「目の詰まった生地のため、真夏に提案すると敬遠されることもあった」。2年後をめどに、肌当たりの良い、ドライタッチの新素材の開発を計画する。