ごえんぼう

2025年06月18日 (水曜日)

 16日から梅雨の晴れ間が1週間以上続き、6月としては記録的な暑さになる予報が出ている。関東から西では35℃以上の猛暑日の所も見込まれる▼鎌倉・南北朝期の歌人、随筆家の吉田兼好は自著『徒然草』で、「家づくりは夏をもって旨とすべし」と記す。日本の住まいは、夏の暑さ対策を考えて建てるべきとした。風通りの良い家屋が少し前まで当たり前だった▼しかし、今は暑さの次元が異なる。2024年の国内猛暑日地点は過去最多。外気が高温化する中で風通りを良くしても限界がある。家の内と外を遮断する断熱性が一段と重要になる▼これまでは断熱材が入っていなくても建築確認申請の許可が下りたが、4月の省エネ法の改正による「断熱等級4」適合義務付けで、1戸当たりの断熱材の使用量が増える流れにある。グラスウール同等以上の断熱性能を持つポリエステル繊維使いの断熱材にも活躍の場が広がっている。