中国のPMMA子会社移転/三菱ケミカル

2025年06月23日 (月曜日)

 三菱ケミカルは、アクリル樹脂成形材料(PMMA)などを製造・販売する中国子会社、三菱化学高分子材料〈南通〉の移転を決定した。江蘇省南通経済技術開発区北区に所在する化学企業に対して移転要請があり、検討を重ねた結果、同南区へ移る。

 PMMAの世界需要の約40%を中国が占め、現地での製造・販売拠点の維持・発展が不可欠と判断した。移転先は、江蘇省南通市南通経済技術開発区加工園区南区。PMMA設備や研究開発設備などを移す。新工場は2026年第1四半期に建設を開始し、28年第3四半期の稼働を計画している。

 三菱ケミカルは、01年から三菱化学高分子材料〈南通〉を運営している。21年に施行された「中華人民共和国長江保護法」や関連法規に基づく南通経済技術開発区の方針から移転要請が出されていた。