ごえんぼう
2025年06月27日 (金曜日)
空き地に突如現れたガレージ型のトランクルームや雑居ビルのトランクルームへの転換。ここ数年でだいぶ増えた▼トランクルーム大手のキュラーズによると、その数は都市部を中心に延べ59万室に迫る勢い。2024年の市場規模は約770億円で、10年前の2倍になった。新型コロナウイルス禍での在宅勤務のスペース確保や、快適なイエナカ時間のための荷物整理などから利用者が増え、広がったと言う▼わが家も3年前に使い始めた。1畳ほどのスペースに棚からあふれた本、ひな人形、五月人形、防寒着、羽毛ふとんなどを保管している。出し入れは面倒だが、家が狭いので仕方がない▼昨今は、家賃や立地重視で狭小物件を選ぶ若者やフリマアプリなどCtoCの倉庫に使う人も増え、27年には1千億円市場になる見通し。空間を有効活用する“スペパ”意識を捉え成長するが、世知辛い住宅事情が透けて見え釈然としない。