暖冬に攻めの一手 三備ユニフォームフェア(上)
2025年07月09日 (水曜日)
新作へ熱帯びる商談
ユニフォームの期日統一展示会「三備ユニフォームフェア2025秋冬」が7日、岡山県から広島県にわたる三備地区で始まった。常態化する暖冬の影響によるコーディネートの変化を、さまざまな角度から捉える新作商品が発表される。晴天に恵まれた猛暑の三備地区では、商談も熱を帯びそうだ。
ピンソニック加工採用/アタックベース
アタックベース(広島県福山市)は、ミシンで縫う代わりに、超音波の摩擦熱で生地を接合するピンソニック加工を取り入れたアイテムを拡充した。より細やかなピンソニック加工でデザイン性を高めたほか、薄くて保温性に優れる中わたを封入、さらに防風仕様に仕上げた。両サイドに編み地を使い快適な着心地を実現した。
重ね着から解放/イーブンリバー
イーブンリバー(同)は、極厚の裏起毛生地を使い、1枚でも十分暖かく、煩わしい重ね着から解放されるコンプレッションウエアを発表した。部分的に生地の厚みに変化を加えることで蒸れを軽減し、突っ張った感覚のない快適な伸縮性を実現した。ハイネックやVネック、レギンスなどスタイルも多彩。
アヴィレックスワーク好評/クロダルマ
クロダルマ(広島県府中市)は、25秋冬から販売に乗り出した「AVIREX―WORK―」(アヴィレックスワーク)が好評だ。特に、フライト防寒ジャケットは、完成度の高さから引き合いが強い。プルオーバーパーカも着心地の良さや収納力の高さで支持を集める。大都市圏に店舗を構える販売店を中心にコーナー展開も決まった。
売れ筋に新色/Asahicho
Asahicho(同)は、帝人フロンティアの植物由来ポリエステル「プラントペット」を使った売れ筋セットアップシリーズに新色のブルーとグレーを追加した。エコマークも取得し、SDGs(持続可能な開発目標)に対応する。JIST8118に適合する静電気帯電防止作業服。反射材で視認性を高め、防傷仕様にデザインした。
服飾資材も難燃/村上被服
村上被服(同)は、生地だけではなく、ファスナーテープや中わたまでも難燃素材を採用した難燃防寒シリーズを打ち出す。洗濯しても難燃性は低下しない素材で、接炎しても燃え上がることなく炭化する。柔らかく、肌触りの良さが特徴となる。ISOやJIS規格に適合する耐炎、耐熱、帯電防止、引張、引裂きに対する強さを備える。
使い回ししやすいフーディ/バートル
バートル(同)は、ダンボール断面構造のダブルニットを生地に採用した「エアーテックフーディ」を刷新した。男女ユニセックスで着用できる使い回しのしやすいスタイルで、伸縮性と保温性に優れる。用途に合わせて前開きファスナータイプなど3種を展開する。ピンクやメタリックゴールドなど色鮮やかな服飾資材が目を引く。
カジュアルで丈夫な生地感/ジーベック
ジーベック(福山市)は、「現場服」からタテヨコ2ウエーストレッチのスラブツイルを使ったセットアップを新たに発売した。ムラ糸使いでカジュアル感を演出しながら、肉厚で丈夫な生地感はハードな現場に最適だ。パンツはマチ付きの大型カーゴポケット付きで収納力が高く、スムーズな作業をサポートする。