「ITF東京2025」15~17日、ベルサール渋谷ガーデン(中)/最終製品提案の強化
2025年07月10日 (木曜日)
これまでの「ITF東京」と大きく異なるのは、生地や糸などの素材だけでなく、最終製品の提案が増えていることだという。約200社の出展者のうち、アパレルは150社、ホームファッションは50社という内訳になるが、今まで以上にバラエティーに富んだ最終製品が期待される。
プージャ・エンプレス(ジャイプール)は、カジュアルからフォーマルまで幅広い婦人服を展開。水着やビジネスウエアなども手掛ける。リサイクル繊維使いによる環境配慮、複合繊維使いによる機能性なども訴求。繊細な刺しゅうやプリントには、インドのクラフト感を宿す。主に日本や北米、スペイン、ポルトガル市場へ輸出している。
パラス・ファッション(ニューデリー)は、ラグジュアリーなショールやドレスアイテムを主力としながら、ホームファッションも扱う。ジャイプールに最新設備を備えた製造ユニットを持ち、クライアントの要望に合った製品を設計、生産、タイムリーに提供している。こうしたトータルな提案力は、セレクトショップやインテリア関連のバイヤーにも新たな気付きとなるだろう。
スターリング・グローバル(パニパット)は、バスマット、ラグ、クッション、寝装品、タオル、綿サンダルなどを製造している。主要な輸出先は日本で、30年以上にわたりビジネスを展開してきた。常に“カイゼン”(改善)を意識し、品質の向上に努めている。
来場者は、自社のブランドと並走しながら、ラインアップを補強できる生産パートナーに出会えるだろう。