ITF東京2025(下)
2025年07月11日 (金曜日)
デジタルで商談を支援
1月展に引き続き、来場者と出展者をつなぐ革新的な仕組み「キリコムプラス」を導入した。繊維・アパレル向けソリューション事業を展開するインフォアイ(東京都千代田区)が提供している。
キリコムプラスの「セルフピックス」機能が、効率的な商談を後押しする。来場者は、自身のスマートフォンで、展示品のタグに印刷されたQRコードを読み取るだけで、商品情報を簡単に“ピック”できる(選び取れる)。
会場で気になった商品の情報(写真・仕様・出展企業担当者の連絡先など)が、自動的にクラウドに蓄積され、会社に戻ってからも関連部署との情報共有や商談に使える。このほど新機能が追加され、使い勝手が高まった。
その一つである「名刺読み取り機能」は、ヒンディー語を人工知能(AI)でアルファベット表記に自動変換。中国語やアラビア語などにも対応している。「手書き情報読み取り機能」は、手書き情報をスマホで撮影すると、自動的にデータ化してくれる。名刺や紙のメモに頼らない“スマートな情報管理”を実現。展示会後の情報整理や共有、フォローの手間が軽減できる。
一方、出展者にとっても、誰がどの商品に興味を持ったのかというピックアップ履歴は貴重な営業データ。展示会の成果を定量的に把握できる。
展示会は“見る場”から“つながる場”へ。ITF東京では、キリコムプラスの活用を通して、来場者と出展者をより一層強固につなぎ、日印間のビジネスを活性化していく。
(おわり)