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導電フレコン事業を譲受/太陽工業

2025年07月11日 (金曜日)

 テント・膜構造物大手の太陽工業(大阪市淀川区)はこのほど、三菱ケミカルインフラテック(東京都千代田区)から導電フレキシブルコンテナ製品事業を譲り受けることを決めた。

 太陽工業は1963年にフレキシブルコンテナバッグの開発に成功して以来、粉粒体バッグ市場をリードしてきた。製造だけでなく洗浄やメンテナンスによって再利用できる「ランニングタイプ」を得意とする。一方、三菱ケミカルインフラテックもランニングタイプのフレキシブルコンテナバッグを展開していたが、今年3月でフレキシブルコンテナ事業から撤退していた。

 このためユーザーへのサービス継続について三菱ケミカルインフラテックから太陽工業に協力の申し出があり、両社で協議した結果、太陽工業が三菱ケミカルインフラテックの導電フレキシブルコンテナ製品の製造販売事業を譲り受けることを決めた。

 導電フレキシブルコンテナ製品は、トナーバインダー、発泡ポリスチレン、塗料樹脂など微粉体を輸送するための物流資材。微粉体の輸送の際に必要な静電気対策として速やかに除電することができるようになっている。