MUアイオニックソリューションズ/ライセンスビジネス強化/LIBの高容量化技術で
2025年07月15日 (火曜日)
三菱ケミカルの子会社であるMUアイオニックソリューションズは、リチウムイオン2次電池(LIB)の高容量化技術である「MP1Technology」に関する特許ライセンスビジネスを強化する。同社が持つ知的財産権を戦略的に活用し、LIB普及に貢献する。
LIBは、化石燃料の消費抑制や二酸化炭素の排出低減などの観点から電気自動車など(xEV)での普及拡大が見込まれる。デジタル技術で社会を変革するDXを進める上で不可欠なデータセンターにおける電力貯蔵システムでも需要が増えている。
同社は、正極材と電解液の界面作用に着目して研究を重ね、MP1Technologyの核となるジフルオロリン酸塩による正極界面制御技術の開発に成功し、関連する多数の特許を持つ。今後は、関連特許を世界中のLIBメーカーに対し、ライセンス供与する。
対象は、ジフルオロリン酸塩含有電解液によるLIB技術に関する同社保有の特許権。形態はサブライセンス権のない非独占的実施許諾とする。許諾行為は、対象特許権に係るLIBの製造、使用、譲渡、輸出、輸入。