ごえんぼう
2025年07月16日 (水曜日)
20日投開票の参議院選挙。選挙期間中、有権者に駆け寄り、手を握る候補者を目にする機会が少なくない▼鈴木宗男氏は、握手をするイメージが強い政治家として知られる。「握手をすれば、その人が応援してくれるか分かるんです。力強く『頑張ってください』と来たら応援してる。力が入ってないとダメ。選挙戦が終わればほぼ票が読めた」と、かつて述べている▼『人はなぜ握手をするのか』(エラ・アル=シャマヒー著)では、握手はポジティブな社会的交流の象徴で、スポーツ、ビジネス、政治の世界では、握手なしでは事が運ばないと説明する▼海外のビジネスシーンでは、握手は単なるあいさつではなく、意気込みや誠実さを伝える重要な手段ととらえられる。日本人は遠慮もあり握る力が概して弱く、思いを伝え切れていないとされる。海外に可能性を見いだす動きが増す中で、握手の力を再認識しても良いかもしれない。