「ITF東京」/日系インド法人も存在感/商談活発で盛況
2025年07月17日 (木曜日)
スタイレム瀧定大阪のインド現地法人、スタイレム・インターナショナル・インディアが、日本―インド間のビジネス拡大で存在感を見せる。東京・渋谷で開催中の「インドトレンドフェア(ITF)東京2025」に初出展。現地有力繊維企業と連携し、生地から製品まで手掛けるオペレーション体制が注目される。
同社は2012年の設立以来、文化や商慣習、品質基準など両国の違いを擦り合わせ、信頼関係を構築。現地の主要取引工場は生地、衣料品、雑貨(バッグやクッションなど)で各10社となり、全体で数十社に及ぶ。強みは各工場で実施する技術指導、生産管理、納期管理の徹底。日本人スタッフや現地スタッフなど3段階で行う。
太田雅之社長は「中国、ASEAN以外としてインドへの関心は高まっているが、直接買い付けや新規参入はハードルが高いと感じるバイヤーから引き合いがある。現地で10年以上培った知見と信頼関係、当社の企画開発力を生かし、お客さまの要望に応えたい」と話す。
同じくITF初出展のトレンドセッターズ・インターナショナル(ニューデリー)は、伝統的な刺しゅうや織り技術を施したオーガニックコットン使いの婦人服を主体に訴求。小ロット対応も評価され、日本市場拡大に手応えをつかむ。
ヘマントクリエーションズ(ジャイプール)は、寝装品やテーブルリネン、カーテンから紳士・婦人・子供服まで手掛ける。インド伝統のブロックプリントを生かしたナチュラルなテイストが受け、雑貨チェーンやGMSなどから関心を持たれたと言う。
ITF東京は今日17日まで、東京都渋谷区のベルサール渋谷ガーデンで開かれている。