上海桑村商貿/1~6月は微増収微増益/全社挙げて内販拡大へ

2025年07月17日 (木曜日)

 【上海支局】桑村繊維の中国法人、上海桑村商貿の2025年1~6月業績は、前年に比べ微増収微増益だった。日本製生地の中国内販が伸びた。

 内販は、上海や浙江省杭州のネット通販ブランドへの日本製備蓄品の販売がけん引した。実店舗が主力の大手ブランド向けは、前年同期並みだった。

 内販が健闘する背景には、昨年から日本本社と一体になって、開拓に動いていることがある。「(生地展示会の)『インターテキスタイル上海』にはこれまで、日本本社の5部署が出展していたが、それが今年3月展は9部署に増えた」と、蒋トウ)総経理は話す。

 こうした中、先染め織物だけでなく、後染めのパンツ地やコート地なども提案できるようになり、売り上げの伸びにつながっている。日本本社と協力し、大手ブランド向けの日本製生地の開発も始めている。

 同社は内販のほか、欧米と日本向けの中国製生地輸出を手掛けている。1~6月は内販が増える一方、欧米と日本向けは減った。この結果、内販の売上比率が8割に達している。