ごえんぼう

2025年07月18日 (金曜日)

 あちこちで大輪のヒマワリが咲き始めた。筆者より背が高い。猛暑でだれた背筋がピンとする▼「向日葵」と書くが、実際はそうでないと知る人も多いだろう。太陽の動きに合わせて向きを変えるのは成長期だけ。花が開いてからは東向きで静止する。成長期は向きを変えて光合成を最大化し、成熟してからは朝日で花の温度を上げ受粉に必要な昆虫を引き寄せるためといわれる▼植物にも体内時計があり、ヒマワリの効率的な成長にも影響している。日中は太陽が当たる側、夜間は反対側の茎が成長し全体が伸びる。朝顔が朝に咲くのも体内時計によるもの。前日の日没から8~10時間程度で開花する。一方、月見草など夕暮れから咲く花も。昼に咲く花が多い中、競争率の低い夜行性の虫に受粉させる戦略だそう▼人の健康にも体内時計は大切。時計を狂わす不規則な生活や光刺激が強いスマホの見過ぎなどに改めて気を付けたい。