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ビッグジョン/美観地区に新店開業/開業記念アイテムも発売

2025年07月18日 (金曜日)

 ジーンズ製造卸のビッグジョン(岡山県倉敷市)は2日、白壁の蔵屋敷などの伝統的な街並みが残る観光地、倉敷美観地区(同)に新たな店舗を開業した。メンズとレディースのジーンズをはじめとしたカジュアルウエアや、デニムを使った雑貨など幅広い商品を取りそろえる。

 同社は、1973年に日本で初めて製造した純国産ジーンズにクラボウのデニム「KD8」を使った歴史を持つ。今回開業した美観地区には、明治時代の倉敷紡績所(現クラボウ)発祥の工場を再利用した複合施設「倉敷アイビースクエア」があることから、「クラボウのお膝元であるこの地で、いつか店舗を開きたいという思いがあった」(広報の松田広樹氏)と言う。

 古民家を改装した店舗の広さは、約50平方メートル。壁面の棚には、往年のジーンズ専門店の展示方法を意識して、ジーンズを各サイズ積み重ねて並べた。清算カウンターに、デニムを積層した板「ニューノス」を使うなどこだわりの内装に仕上げた。

 開業を記念して美観地区のほか、直営店を構える東京、大阪、児島の地名を捺染したTシャツを販売する。和歌山県の編み地産地で丸胴に編み上げた特別仕様だ。

 松田氏は、「美観地区は、岡山県下で最も多くの集客がある観光地。ビッグジョンの知名度を国内外に広めていきたい」と意気込みを語った。