上海植山貿易/杭州で卸売系開拓進む/25年1~6月は増収増益
2025年07月22日 (火曜日)
【上海支局】植山グループの中国法人で、生地の中国内販を主力に手掛ける上海植山貿易の2025年1~6月業績は、前年同期に比べ増収増益だった。浙江省杭州の拠点で、卸売りブランドの新規開拓が進んだことが奏功した。
杭州拠点が、地元のアパレル卸売市場、四季青服装市場に出店する卸売り向けブランドの新規顧客への日本製備蓄品の販売を拡大した。「(生地展示会の)『インターテキスタイル上海』や日系商社との合同展示会への出展を続けてきた成果だ」と、徐倩総経理は話す。
実店舗を主要販路とする上海や、杭州の大手ブランドの既存顧客も「ネット通販で販売する製品に使う生地の追加オーダーが入っている」と説明する。こうしたブランドは、昨年からファッション市況の低迷の影響を受けているが、「最悪期を脱した可能性がある」。
25年1~6月は、生地を一貫で手掛ける内販向け製品OEM/ODMの売り上げも微増した。日本向け製品OEM/ODMと、米国向け生地輸出はほぼ横ばいだった。
下半期は、広東省深センのアパレル卸売市場、南油市場に出店するブランドの新規開拓を強化する。